教育や福祉の分野は現在社会的に大きな注目を集める分野です。
しかしながらそれらを実践していくための人材が十分に確保されているとは言いがたい現状もあり、今後この分野を志す人達にとってはかなりの能力を求められることでしょう。
教育・福祉の分野の仕事では、対象となるのは乳幼児や児童、高齢者、障害者といった社会的弱者になります。
そのため仕事をしていくときには知識や技術だけを習得するのではなく、相手の気持ちに寄り添った対応ができる能力も求められます。
特に高齢者のための福祉分野は人材不足が長く懸念されているのですが、同時にこれからの世代を担う子供への教育も社会的には重要な役割となってきます。
福祉分野
福祉分野でいけば行政窓口として社会福祉士・社会福祉主事や、実際の児童福祉施設で活動するための精神保健福祉士や児童福祉施設職員、児童指導員といった仕事もあります。
また専門学校の中には養護教諭の資格が取得できるところもあります。
日本では唯一横浜港老教育専門学校というところで養護教諭養成課程があり、そちらで専門の学科を卒業することで2種免許を取得することができるようになっています。
通常養護教諭の資格は大学でないと取得ができないものなので、進路を選ぶときには一つの参考になります。
なお小学校教諭免許も同様に大学卒でないと取得ができないというのが一般的ですが、国内に2校のみ養成課程が置かれています。
子供への教育
子供への教育ということでいくと、よく似たものとして幼稚園教諭と保育士という仕事があります。
幼稚園教諭とは国公立または私立の幼稚園で3~5歳までの子供の教育を行っていきます。
子供への教育内容としては、歌の指導や描画、遊戯指導といったものを担当します。
専門学校で資格を取得する場合には基本的には2年制のカリキュラムを行い、無試験で幼稚園教諭2種免許を得ることができます。
一方保育士ですが、こちらは教育というよりも育児として子供の対応をしていきます。
保育園では幼稚園よりも預かる子供の年齢の幅が広く0~5歳の子供が対象となります。
育児とはいえ、生活指導や情操教育を行うという点では幼稚園教諭と同じであり、保育施設内で同様に歌や絵などの指導を行っていくことになります。
専門学校では厚生労働省の指定学科を卒業することにより無試験で資格取得が可能です。
幼稚園教諭と保育士は全く別の資格であるので、就職のときにはどちらの資格を得ているかによって選べる場所が違ってきます。